2015.06.02

サイトローカライズ ベトナム編 ~ベトナム検索エンジン事情とそれをささえる現地エンジニア達

こんにちは、吉田です。

ここのところ、ASEAN(東南アジア諸国連合)の個別の国に向けたサイトローカライズについての相談を良くいただくようになりました。
先週いただいたお引き合いは、ベトナムへのサイトのローカライズのご相談でした。

僕自身は、ベトナムには、プライベートで2回、仕事で4回と
まだ数えるほどしか訪問した事がないのですが
幸い当社には現地ベトナム(ホーチミン)に業務提携先企業があり、とても有益でネイティブな情報が入手できます。

すでによく知られている通り、ベトナムの方々は大変な「親日家」と言われます。
現地のスタッフ達と接していると、この親日家評は、実際には評判以上だと感じます。
特に10代20代の若い人たちは、日本のアニメ「NARUTO」や「ワンピース」を読んで育った世代であり、日本へのあこがれや興味がひしひしと伝わってきます。

2005年10月、ベトナム政府が国策で「IT立国を目指す!」との宣言の下、「2020年を目標とした2010年までのICT開発に関する首相決定第246号」が交付されました。
これは、簡単に書けば、「ベトナム内の全ての主要部門でICT分野が利用されるべき」と言う内容です。

また、2010年9月には、「ICTを早く強くするプロジェクトに関する首相決定第1775号」が交付され、
「2020年までにICTのGDP(国内総生産)に占める割合を8~10%にする」との目標の下、
具体的には

・ICT分野の人材育成
・ブロードバンド普及(農村部も含む)
・IT産業の発展(ソフトウェア開発)
・電子政府
・各家庭への情報通信機器の普及
・マルチメディア事業者の育成

が掲げられ、このころを契機にめまぐるしい勢いでIT立国化が進んできています。
同じ頃より主要大学には専門学部が新設され、若くて優秀なエンジニアのタマゴ達が生まれ始めたようです。

現地ベトナムでは、

mp3.zing.vn(要は音楽ダウンロードサイト)
tv.zing.vn (要は動画サイト)
Youtube.com(まあ、ご存知ですね)
24h.com.vn(要はニュースサイト)

あたりのサイトが若年層によく利用されいています。
初めて、仕事の打ち合わせでホーチミンに行った際にもポータルサイト「Zing」の事は聞きましたが、依然ベトナムでは王者ですね。

検索サイトにおいては、サービス開始から2年3カ月程度ににも関わらず、「CocCoc」が一年早くサービス展開した「Wada」はもとより、googleをも抜いて最大のシェアを獲得しているようです。
凄い勢いですね。

coc coc

coc coc

CocCocは、Wadaと同様、ベトナム国内開発の検索エンジンで、CEOのLavrenko氏はロシア人で同社にはロシア人エンジニアも存在しますが、
大半は現地ベトナム人エンジニア陣によって開発が進められているとのことです。
CocCocの検索エンジンはベトナム特有の「区別的発音符」をGoogleよりもはるかに高い制度で区別できており、
そうした点からみても「国策」によって排出された若くて優秀なエンジニアの力の賜物と言うところでしょうか。

サイトの広告価値もどんどんあがっており、対ベトナムでのサイトローカライズにおいてWeb広告戦略を組み立てるには、欠かせないサイトの一つとなってきています。

人口約9170万人。
30歳以下が人口全体の50%以上であり、同30%を切っている日本と比べても、
今後の市場性、そして国策からなる更なる優秀なエンジニアの増加は、
弊社にとっても、ベトナムという国は、お客様のサイトローカライズの支援ニーズとそれを支える有益な人財の宝庫であるという両側面で、
ますます重要な国になってきていると感じています。

余談ですが、弊社のTは、前回の出張でのベトナム滞在中の5日間、毎晩とりつかれたかのように「フォー」を食べていました(笑)
「食」も、またベトナムの魅力の一つ、といったところでしょうか (^^)